過去ログ - 男「童貞を捨てたいです博士」博士「うむ、わかった」
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114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/01/01(火) 01:31:05.52 ID:gcf4xmODO
〜 研究室 〜

男「はい……はい、わかりました。それでは……」

──ガチャン。

男「ふう、博士の代わりも大変だ」

 博士、教授、女医の三人は再び一緒に性科学を研究し始めた。別れた道を繋ぎ直しただけあって意見の衝突も多いようだが、なかなかに楽しんでいるように見える。

男「この記念写真……みんなはどうしているかな?」

 あの日、記念撮影した写真には女傑たちと童貞たちが仲良く映り込んでいる。
 女帝はあの後、永い眠りに就いた。当分、目を覚ます事はないだろう。
 女傑たちはコーン・オーマンを今まで通りに守り、童貞たちは散り散りに元いた場所へと帰って行った。
 そしてオレは……博士の助手として性科学を学んでいる。

──バァーン。

 そうこう考えているうちに、研究室の扉が勢いよく開いた。
 そして、廊下から慌てた様子の学生が研究室に飛び込んでくる。

学生「大変です! まんまんたちが男さんに会わせろって、群れを成して校門に来ています!」

男「まんまんたちが?」

学生「はい、コーン・オーマンから来たとかなんとか……」

男「やれやれ、仕方ない奴らだな。一報くれたらこちらから行くというのに」

 オレはゆっくりと椅子から立ち上がり、学生の脇を通り抜けて研究室から一歩踏み出す。
 その際、隣から学生がおずおずといった感じに声を掛けて来た。

学生「あの……もしかして、男さんは『ヤリチン』何ですか?」

男「オレがヤリチンだって? まさか……」

 振り返る。
 窓ガラス越しに射し込んで来る陽光が、視界を埋め尽くした。
 すべてが白く輝く世界にオレは眩しく目を細めながら、しかし堂々と、胸を張って答えたのだった。

男「オレはまだ……童貞さ!」



── 完 ──


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