過去ログ - 京太郎「咲と安価で」咲「ぼのぼのしよー」
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610:ほら、咲ちゃんモブ顔だから…  ◆eu7WYD9S2g[saga]
2013/01/23(水) 21:37:11.81 ID:nhzOmA7O0

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

別に、よくあることのはずだったのだ。
宮永咲は須賀京太郎を、男として意識したことがない。
京太郎のレディースランチのために隣り合った食卓で、おかずの交換なんて何回も経験している。
「あーん」だって別にこれがまったく初めてというわけではないし、ジュースの回し飲みだって経験済みだ。
だから、この状況と緊張とかそういった感情とは、まったくの無縁であるはずなのだ。
なのだが。


「ほれ、咲。食うんだろ。あーん」

(あーもー京ちゃんってばなんでそんな顔真っ赤なのさフライドポテトの交換とかよくやったじゃんあれとおんなじ感じで行けばいいのにどうしてそこで赤面しちゃうかな京ちゃんさえまともなら私もいつもの私に戻れるのにもー!)


思考を高速回転させながらも、咲の視線は我知らず一箇所に集中線を発生させていた。
ふわふわの生クリームと彩りのカラーチップのコントラストがとっても美味しそう……ではなくて。


(京ちゃ、京ちゃんの……)


その下で妖しく輝く銀器の色が、咲の目と心を捕えて離さないのである。


(京ちゃんの、お口の、中、入っちゃった、スプーン)



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