過去ログ - 咲「京ちゃん……」京太郎「……」
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117: ◆INjIt6nmxE[saga]
2012/11/05(月) 18:21:21.26 ID:Ud9ixORAO
トイレで、俺が悪戦苦闘していると携帯の着信が鳴った。

「ただいま、ぶりぶりざえもんの須賀です。ご用のある方はピーの発信音の後に」

「京ちゃん……汚いよ……」

「………」

「……」

咲は引いてしまった。

下ネタを女子に使うのはやめるのですぼく達!

とりあえずトイレを出よう。

「……何の用だ?」

「流した!? 今日もね、ちょっと付き合って欲しいところがあるんだけど」

「またか……まぁいいけどさ」

最近咲と二人で出掛けてる気がする。

馴染みの店では恋人だの、夫婦だの揶揄されている。

しかし、それもまんざらではないと感じる自分がいた。

咲はあの、腐った趣味を直せば、いいお嫁さんになる気がする。

もっとも、そんな事を言ったら「夫婦違います」なんて返してくるに違いない。

「で、どこ行くんだ?」

「オカマバー」

「ファッ!?」

「……ってのは冗談で、だいぶ寒くなったし、そろそろ服買いたいから付き合って欲しいの」

「最近寒いもんな。いいよ、一緒に行ってやるよ」

ひとりぼっちは迷子になるもんな。

「えへへ、ありがとう! じゃあ○○で待ってるからすぐ来てね!」

「おう」

そう言って電話切る。

咲の事だ、すぐに買い物は終わるだろう。
そう思っていた時期が、俺にもありました。

女の買い物は長い。一つ学んだ。

その間にトイレでまた悪戦苦闘したのは俺達の秘密だ。


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