過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART34【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART34【安価】

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126: ◆cvvZKri7SI[saga]
2012/11/04(日) 18:31:00.48 ID:9YOnE3TZo
菫「おはよう」

京太郎「……、おはようございます」

流石に二度目は驚かない。

菫「ふふ。そうか」

京太郎「まぁ、なんとなくいるんじゃないかと思ってたので」

菫「それは、喜んで良いのかな？」

京太郎「どうでしょう……」

菫「一緒に行こうか」

京太郎「分かりました」

断る理由はない。

断れる気もしない。

有無を言わさない、と言うほどではないけれど、やんわりと退路を絶たれているような、気がついたら塞がれているような。そんな感覚だ。

菫「それじゃ、行こうか」

隣に菫さんが立つ。

心なしか、いつもより距離が近い。

シャンプーかリンスかは分からないけれど、さらさらと流れる髪と香水の甘い匂い。

くらくらするような。そんな香り。

猫のように、釣り目気味の目尻を細め、微かに笑う。

京太郎「何か、良いことありました？」

菫「うん？」

京太郎「いえ、嬉しそうなので」

菫「ああ、うん」

京太郎「そうですか」

菫「ああ。こうして今君と居る事が嬉しい事だよ」

京太郎「またそういう……」

菫「なんならまた迫ってくれるか？」

悪戯をする子供のような笑顔。

菫「私は構わないよ、それでも」

京太郎「……、しませんよ」

菫「そうか。それは残念だ」

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