過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART34【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART34【安価】

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889: ◆cvvZKri7SI[saga]
2012/11/05(月) 13:12:46.14 ID:anrPhLEWo

京太郎「昇格試験。受かりました」

京太郎「一緒にいけなくて、すみません」

京太郎「でも。尭深さんが昇格試験受けているの、気付いてますから」

京太郎「ちゃんと、待ってますから」

優しい表情と声色で、私に笑顔を向けてくれる。

それが、それらが、心にじんわりと響いて。

自然私は、再び涙がこみ上げてきた。

だけれど。

泣いている場合じゃない。

京太郎「え、ど、どうしたんですか」

尭深「ちょっと、来て」

くいと須賀君の袖を引っ張る。

京太郎「え、え？」

尭深「お願い」

須賀君の目を見据える。

京太郎「……、……」

京太郎「分かりました」

優しい笑顔を引っ込めて。少し緊張した、真面目な表情を浮かべた。

そういうところが、好きだったりする。

京太郎「それで、どこに？」

尭深「……」

部室を出て、何も言わずに廊下を歩く。

私の様子を悟って、それ以上は何も聞かない。

尭深「……、ここ」

先ほどまで、私と菫先輩がいた部屋にたどり着く。

尭深「早く、行かないと」

京太郎「一体何が……」

京太郎「……」

京太郎「……え」

京太郎「……、すみ、れさん？」

須賀君が、菫さんに駆け寄った。

掴んでいた袖口が、私から離れる。

それが、なんだか。

文字通り、私から須賀君が離れてしまうようで。

酷く、悲しい。

こんな状況なのに、そんな事を考えてしまう私には。

もうとっくに、須賀君はふさわしくないのかもしれない。

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