過去ログ - キュゥべえ「ハートレスマンション?」
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122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/25(火) 22:44:32.07 ID:hJgcoRq/0

 再度場面は転換する。
 カンナは路地で息を切らせて肩を上下させる少年と向き合っていた。

カンナ「・・・」

少年「カンナ・・・、聞いたよ。その、家族の人達に色々と」

カンナ「へぇ、私がおかしくなったとでも思っているのかな?」

少年「・・・正直、僕はそう思っている。でも仮に、君が言った事が本当だとしても」

少年「僕が好きになったのは、今の″カンナだから・・・」

カンナ「っ!」

少年「だから、僕は・・・君が人形だったとしても構わない」

カンナ「・・・じゃあ、アンタはわかるの? 急に自分の存在が、自分の好きな人に対する愛情すら、全て他人が作った設定だって突きつけるられる事がさ」

少年「カンナ・・・、帰ろう。きっと君のお父さんもお母さんも君がたとえ偽物だとしても受け入れてくれるよ」

カンナ「私はこう言われたんだよ? 『カンナを返せ』ってさぁ!」

少年「・・・っ」

カンナ「あそこはもう私の帰る場所じゃないんだよ」

カンナ「じゃあね、二度と会うことは無いだろうさ」

少年「ま、待って!!」

 カンナが立ち去ろうとした時、少年はカンナの手を掴むけれど。
 カンナはその手を払いのけた。


カンナ「触るなよ、偽善者」



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