過去ログ - キュゥべえ「ハートレスマンション?」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/15(木) 23:25:13.24 ID:UK1v+NDf0

 次の部屋はキッチンのような場所だった。
 テーブルに5つの椅子とテレビがあり、家族の団らんをイメージさせる。

カンナ「・・・」

QB「さっき冷蔵庫の鍵を手に入れたよね、使ってみようよ」

カンナ「・・・ふぅん、よく見るとこれだけ妙に頑丈な魔法で防壁が張ってあるね。鍵を手に入れないと開けられないというワケだ」

 カンナが鍵を差し込むと、冷蔵庫の表面に張られていた見えないガラスのようなものが砕け、消滅する。
 やれやれ、とため息をついてカンナは冷蔵庫を物色する。

カンナ「さて、これだけ頑丈なガードなんだ。どんな高級食材が詰まって・・・、わーお」

QB「どうしたんだい、カンナ?」

 僕はカンナの足を伝って肩に乗ると、冷蔵庫の中身を覗きこんだ。
 そこには人間の一般的な食料品があり、そして当然のようにグリーフシードに似た魔力を感じる物も入っていた。

QB「これは・・・? グリーフシードに似ているけど・・・」

カンナ「種(シード)を熟したイーブルナッツ・・・。その効能は取り込んだ人間を魔獣よりも強い魔人に変える」

カンナ「私が生きていた時に作った物だ」

QB「・・・なるほど、なぜ君がそんなものを作ったかはともかく。これが1つ目の記憶の欠片で間違いなさそうだね」

カンナ「・・・」

QB「触れてごらん、君の過去が見えるはずだ」

QB「君の本当の願いを探すヒントがね」

カンナ「あんまりいい思い出ないんだけどね、りょーかい」

 カンナがイーブルナッツに触れると、眩しい白い光が覆い、
 辺りはモノクロの世界へと転換した。



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