過去ログ - キュゥべえ「ハートレスマンション?」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/17(土) 08:12:15.42 ID:9QXAsklu0

カンナ「がぁ!」

QB「カンナ!!」

 魔女の放った触手の一本がカンナの肩を抉った。
 肉が避け、骨が露出し、血飛沫が飛ぶのがスローモーションの様に見える。

 カンナはそれでも走った。
 出来の悪い模造品だらけのモニュメントを避けて、
 走って走って走って、ようやく魔女の結界の終わりが見えた。

 緞帳のようなカーテンを潜ると、そこは先程のキッチンの様な部屋だった。

カンナ「はぁっ、はぁっ・・・」

QB「カンナ、肩が・・・」

カンナ「魔法少女なんだ、これぐらい大したことは無いよ」

 そう言うと、カンナの肩は魔法によって見る見る治癒していく。
 傷が塞がった頃、カンナは大きく息をついて、冷蔵庫の前に座り込んだ。

カンナ「はぁー、くっそ。忌々しい。生きてた頃にコピーした魔法があれば良かったのに」

QB「無理だよ、あれは・・・。たぶんカンナの心が絶望に傾いている限り絶対に勝てない、そういうモノなんだ」

カンナ「ずいぶん知った様な口をきくね」

QB「魔女については、ある魔法少女に聞いているからね」

 ここが魂だけが存在する場所ならば、あの魔女はおそらくカンナに迫ってくる魔女化そのものなんだろう。
 この仮定が正しいならば、あれは強いとか弱いとかではなく勝てない″のだ。

カンナ「さて、いつまでもこうしていられないし次の部屋を回ろう」

QB「もういいのかい? もう少し休んだ方が・・・」

カンナ「またあの化け物が襲ってくるんだったら、いつまでもじっとしていられない」

 カンナはそう言うと、僕を降ろして、キッチンの様な部屋から出て行った。




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