過去ログ - まどか「この世でたった一人の、魔法少女に…なっちゃった…」
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58:ひな助 ◆Ui8SfUmIUc[saga ]
2012/11/22(木) 22:36:45.27 ID:5AVEQXON0

早乙女「暁美さん、教科書29ページのキーセンテンスを訳してください」

「はい」

席を立ち、指名された箇所を読む。
事前に席の近い杏子から、どこが当たるか聞いていたのだ。抜かりはない。
早乙女先生に「さすが暁美さんですね」と返され、席に座る。
不意に私の方を見ていた上条恭介と視線がぶつかる。
上条恭介は、私に微笑みを返した。
少し判断に迷ったが、とりあえず私も軽く微笑んで会釈を返した。
そんなことをしているうちに、杏子が早乙女先生に当てられていた。
杏子が短く返事をして、赤いポニーテールを揺らして席を立つ。



杏子「Don't forget.I always look at you who I love.
   You are not alone. So,I want to hope that I am loved by you」

すらすらと、一寸の滞りもなく杏子が英文を読んでいく。
杏子の澄んだ、小鳥のような軽やかな発音に、お喋りをしていたクラスメイトたちが口を塞ぐ。
さすがは教会の娘、とでも言うべきだろうか。
クラスメイトたちからの視線を一点に受けても、動じることなく杏子は和訳を読んでいく。

杏子「忘れないで。私はいつも私の愛するあなたを見ている。
   あなたは一人じゃない。だから、私はあなたに愛されることを望みます」

杏子が読み終わり、席に座る。
杏子の隣のさやかが「英語だけは出来るよね、杏子〜」と茶化している。


(杏子は英語が得意なのね。意外だわ)

私はそんなことを思いつつ、シャーペンを走らせた。




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