41: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/10(土) 19:26:00.02 ID:cEU74SRyo
「ほら、ぶつぶつ言ってないで、もうすぐご飯も出来上がるんですから、サイトさんとティファニア嬢をここに呼んできてください。」
まるで自らが主人で、ルイズが召使いであるかのような発言をするシエスタに、ルイズはなにか一言言わずにはいられなかったようで、
「あああ、アンタね。わわわ、わたしが貴族だということをわわわ、忘れてるのかしら。」
と顔を真っ赤にしながら言うと、シエスタは澄ました様子で、
「あら、わたしが女王陛下のご命令でご奉仕しているのはミス・ヴァリエールではなくてサイトさんですわ。ミス・ヴァリエールこそ、サイトさんが貴族と平民を分け隔てすることを嫌っていることを忘れているんじゃないですか?」
と反論する。
これにはルイズも本気でこのメイドの処遇を考えようかと思ったが、彼女にはなにかとお世話になっているし、彼女はアンリエッタから任された才人の召使いであること、才人が平民と貴族の差別を嫌っていることなどを考慮した結果、ルイズはうなだれることしかできなかった。
それを見たシエスタは、
「ほら、ミス・タバサも食卓で待っていますよ。あなたが公爵家だって言うなら彼女は王家です。彼女を待たせないためにも、つべこべ言わずにとっととサイトさんを呼んで来い。」
とルイズを徹底的にこき使うのだった。
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