8: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:39:54.81 ID:+NL+vG850
うおおお!と自らの妄想にもだえ苦しむぽっちゃりさんに、才人やギーシュは憐みの視線をおくっていたが、あまりに見かねて
「……こほん。マリコルヌ、きみは少し妄想にも貴族としての気品をもたせたほうが……」
とギーシュが声をかけると、マリコルヌはギーシュのほうを睨みながらこう言うのであった。
「いいよなギーシュは、モンモランシーの香水をきっと毎晩のように頭から被っているんだ!ああいまいましい。サイトの国の言葉で言うなら“リアジュー”と言うんだろう?ああなんて禍々しい響きなんだ!!リアジューなんて、この風上のマリコルヌが成敗してくれる!!」
ぐぬぬぬ、とトライアングルスペルであるはずの呪文を詠唱し始めるマリコルヌ。彼はドットメイジであるはずなので全員がその呪文を彼が唱えることに何の脅威も感じなかったが、あれよあれよという間に詠唱は進み、全員が“ヤバい”と思い始めたと同時に彼は
「…くたばれリアジュー」
という言葉、もとい呪詛とともにその杖を振りおろし、かつてのタバサのものかと思うほどの強力な氷の魔法が少年たち(特に才人やギーシュたち「リアジュー」目がけて)を襲った。
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