過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:32:33.87 ID:kZDZdb8No

「そんなの分かってますよ。分かってても言わないようにしてたのに!」
 さすがにむかっ腹がたって強く師匠を睨んだ。
 それでも動じてくれないのが師匠なのだが。
「分かってても本人が言えないことは、誰かが代わりに言ってあげなくちゃいけないね」

「むー!」
「君が嫌な感じを覚えたってことは、やっぱりよくないことが起こるんだろう。それは信じるよ」
 だけどね、と師匠は目をこすった。
「それは大抵変えられないことで、ぼくが騒いだところでどうにもならないな」

 つまり、いつも通り師匠は肝心なときに役に立たないということだ。
 この無感動症! リリーは師匠を追っ払うとタビを静かに撫でてやった。



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