過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/08(木) 21:07:02.51 ID:5Z7LdFTAo
そんなリリーの様子を見かねてか、ルークは明るい声を上げた。
でもまあだいぶ無理して出してる感はある。
「まあまだ諦めるには早いぜ。大きい町だからな、回ってない店がいくらでもあんだろ」
「うん……」
ルークはリリーの手をさっと掴むと、軽快に歩きだした。
「もし月王草がなくてもよ、まだ他に手はあるんじゃねえの?」
「例えば?」
「例えば……そうな。俺だったら牛乳飲めば元気になるぜ。飲ませろよ、猫に」
「タビはミルク嫌いなの」
「う。そうか。だったら――」
周りで楽しそうに遊んでいたら羨ましくて元気になるかも。
とりあえず天日干ししてみるとか。
あとは執念深くぐるりを踊り歩けば不思議パワーで猫元気。
次々出てくる少年の案を一つ一つ拾い上げていけば、もしかしたら一個くらいは当たりがあったかもしれないけれど。
その時リリーが考えていたのは別のことだった。
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