過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
↓ 1- 覧 板 20
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 15:45:41.87 ID:iX4/EhmQo
「俺たちその草が必要なんだよ。猫が具合悪くてさ。頼むから分けてくれよ」
「猫?」
おじさんは目を丸くして、それからまた笑った。今度は意地悪な感じのする嫌な笑いだった。
「猫! お前は月王草の価値が分かってないようだな。これは不老長寿の秘薬の元だぞ」
「だからなんだよ。こっちも大変なんだよ!」
「うるさい!」
おじさんは詰め寄るルークを突きとばした。
「これはわしのものだ! 誰にも渡さんぞ!」
そう言って後ろの馬車に乗り込む。
「出せ!」
馬車はゆっくりと進みだした。
「っつぅ……」
「だ、大丈夫?」
リリーは尻もちをついたルークに近寄ってかがみ込んだ。
見るとどうやら手をすりむいてしまったようだ。
72Res/41.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。