過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/09(金) 21:07:48.80 ID:iX4/EhmQo

 もう過ぎたことと割り切れたと思ったけれど。
 不意に涙がこぼれそうな気分になって、リリーは慌てて目をこすった。
 ルークは気づかないふりをしてくれたようだった。

「あーあ。友だちがいなくなっちゃった」
 リリーの言葉に、ルークが意味ありげにこちらを見た。
「そのことなんだけどよ。お前に見せたいものがあってさ」

「なに?」
 不思議に思って訊ねる。
 ルークは横にあった小さな小箱をリリーの方に押しやった。
 一抱えより少し小さいくらいで、さっきからなんだろうと思ってはいたのだ。

「なにこれ?」
 改めて訊ねると、ルークは手振りで開けるように示す。
 蓋に手をかけると、中でかすかに何かが動く気配がした。
「にゃー」



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