28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/11(日) 01:30:18.89 ID:6/MOeH3h0
それでも私は何も変わっていない。
私を縛り付ける女たちが全く劣化しないのと同じで。
私の心に蠢くものは未だに私を苦しめる。
罪悪感、という言葉でそれを呼ぶのは短絡的だ。
しかし、それもまた本質だ。
――山に籠って自然の一部に帰るのも良いかもしれない。
または、南の大陸で魔獣との殺し合いに明け暮れるのも一興だ。
――戦争は、もう充分だ。
私は湯桶から出る。
少女が用意した綿織物で身体を拭きながら、厚く礼を言ってこの家から立ち去ろうと心に決めた。
用意された着物は女物のようで、僅かに丈が短かった。
フィリアと少女の背丈には合わないが、誰の物なのだろうか。
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