44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 20:21:49.01 ID:RKgc1Uqb0
その折に一部の呪術を除いて殆どの呪術の術式を失ってしまった。
残された断片的な資料を基に、残りの者たちで『血化粧』と名付けられた呪術を再構築しようとした。
しかし悍ましい怪物を産み出すに終わり、結果として多くの死傷者が出た。
その際にはカルヴァン自身も右の肩口に深い傷を負った。
そうして計画は頓挫した。
「……必ずや見つけ出す」
――しかし、カルヴァンは未だ計画に固執している。
アルマーニ、エルトゥールルなどの大国に対抗するには『血化粧』の力が必要不可欠だと考えているからだ。
区切りの良いところで彼はペンを動かす手を止める。
立ち上がり、窓から外の庭園を見下ろした。
「……そして再び最凶の戦士になってもらう。如何なる手を使ってでもな」
彼は低い声で呟いた。
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