47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 21:32:23.75 ID:RKgc1Uqb0
「おはようございます」
相変わらず恭しいフィリアの挨拶に返事をして席につく。
フィリアと少女が手を合わせてエルフの言語で声を発した。
手を合わせるのは食事を与え賜うた神への祈りでは無く、生命への感謝を表しているそうだ。
私は食事の習慣もだが彼女たちの文化を殆ど把握していない。
しかし彼女たちの生活文化はエルトゥールルよりも東側の文化に類似しているように思える。
何れにせよ、私の祖国とはかなり文化が異なっている。
彼女たちは、動物の乳は口にするが肉を食すことは無いらしい。
今日の食事もオートミールと豆と野菜のスープ、薄い果実水で肉は無い。
彼女たちが極端に貧しいわけではなく、殆どのエルフが似たような食事だそうだ。
「……それにしても、あの娘はいつまで別々に食事をする気なのでしょうか」
ぽつりと。フィリアは呟いた。
その顔は微笑んでいるが困惑も滲んでいる。
自然に微笑むというのは誰にでもできることではない。
更に様々な感情を含ませるというのは極めて難しいことだ。
「……ずっとかも。いじっぱりだし」
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