62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 00:19:39.29 ID:SN7IEOJi0
翌日には、少女の機嫌はそれなりに良くなっていた。
しかし刺々しさは無くなったものの、気まずいのか顔を合わせようともしない。
私はやはり神秘的なキャベツを刻む少女の姿を見つめながら、昨夜の事を思い出す。
フィリアとの議論――というよりは談笑――の結果、嫌われている相手と接するには自分から寄り添っていくしかないという結論に帰着した。
積極的に話しかけろ、素っ気なくても不快そうにされても諦めるな。
もはや精神論の域だが間違いではない。
どうせならば黒エルフの女だけでなく少女とも積極的に関わろうと思い声をかける。
世にも稀な混血児。
もしかすると世界に一人しかいないのかもしれない。
私も、おそらくは世界で唯一の呪術を身に刻む人間。
ならば少女に親愛の情を抱くのも自然なことのように思われた。
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