64:ありゃ、連投してたわ[saga]
2012/12/03(月) 00:34:19.94 ID:SN7IEOJi0
朝の食事の一切を終えた後、私はフィリアと外に出た。
穏やかな春の日だ。
朝陽が優しく大地を照らし、心地良い熱で私たちを包む。
万物が偉大なる父の慈恵に耽美しているようだ。
そこら中に溢れる神の息吹に、私の心も歓喜に震える。
「気持ちの良い天気ですね」
彼女は顔を空に向けながら言った。
陽光に当たってその美貌は一層際立っている。
その美しさに私は思わず目を細める。
彼女が悪魔的な存在とはまったく思えなかった。
彼女の美貌は、その慈愛に満ちた笑みは、神のもたらした恩恵のような気さえもする。
微風が爽やかに体を撫でて過ぎていく。
彼女の艶やかな長髪がゆっくりと揺れた。
数瞬の間見惚れ、もう一度風が吹いてくれないかと密かに願う。
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