過去ログ - 垣根「本当の意味で」フィアンマ「世界を、救う」(安価スレ)
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/11/07(水) 19:35:42.70 ID:pYypQOn90
みゃーん。
甘く鳴く白いふわふわとした子猫を抱え、フィアンマは視線を彷徨わせていた。
じろり、と睨めつけるような視線を向け、垣根は盛大にため息を漏らす。
垣根「…オーケー、話をしようぜ」
フィアンマ「……」
垣根「確かにここは一応ペット可のホテルだが、」
流れるような金髪を横で緩く括った彼女は、垣根の呆れたような視線から逃れるべく顔を逸らす。
彼は肩を落とし、手を伸ばしてわしゃりと子猫の頭を撫でた。
子猫はうなうなと甘えた声を出して垣根の手のひらに頭を擦りつけて甘えている。
垣根「……どうせ手触りが良かったから拾ってきただけだろ、お前」
フィアンマ「…コイツが勝手について来たんだ」
垣根「振り払えよ」
フィアンマ「……」
フィアンマは悪びれず、猫を自分の顔の前に持ってきて「にゃー」と言う事で誤魔化そうとしている。
そんなかわいこぶったって駄目に決まってんだろうが、と垣根は彼女の頬を摘んだ。
フィアンマ「………離ひぇ」
垣根「お前が猫捨ててきたらな」
フィアンマ「可哀想じゃにゃいか」
垣根「可哀想で済んだら保健所要らねえんだよバカ」
フィアンマ「……せっかく名前も付けたというのに」
垣根「どんな名前だよ」
フィアンマ「コットンキャンディー」
垣根「綿飴…そのまんまだなオイ」
フィアンマ「zucchero filatoでも良いぞ」
垣根「つまるところ綿飴だろうが」
猫をあやし、フィアンマは海よりも深そうなため息を漏らす。
フィアンマ「…どうしても駄目か」
垣根「…、
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