過去ログ - 垣根「本当の意味で」フィアンマ「世界を、救う」(安価スレ)
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41: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/11/11(日) 12:46:41.98 ID:4HbBkDwM0

垣根「……………お前がそう望んで、決めたんなら、お前が大事な俺は、最大限助けなきゃならなくなるじゃねーか…結局強制だっての」

はぁ、とため息を吐きだし、垣根は目を伏せる。
何を言っても、彼女には届かない。
自分が彼女に無事で居て欲しいと思うのと同じ位、彼女は世界を守りたいのだ。
ならば、自分がどう口を挟んだところで、無駄だろう。
もう一度、ごめん、と謝罪したフィアンマに、垣根は首を横に振って立ち上がる。

垣根「……ちょっと、でかけてくる」

フィアンマ「…あぁ」

彼女の返事を聞き、垣根は部屋から出た。
オートロックで鍵がかかる音を背にして、彼は俯く。
絶え間無い無力感が、胸の中を占めていた。
別に要求するつもりは無い。が、自分は世界には勝てないということがわかった。
自分は彼女が生きていれば世界なんてどうでもいいのに、彼女にとってはそうではないのだ。

垣根「……」

憂鬱にふらつく足取りを感じながら、ホテルから出る。

『…俺様は、また間違えるのかもしれないな』

垣根「…そう、思うなら。…逃げろよ、…バーカ…」

人一倍傷つくことが怖い癖に。
そして、そんな彼女を取り巻く運命がどこまでも残酷なことを、知っている。

垣根「…クソッタレ」

自己犠牲の精神が、いくら何でも強すぎる。
どうして、もっと利己的に生きられないんだ。
だが、そんな彼女だからこそ、自分は惹かれたのかもしれない。
愛とは欠乏、持っていないものを相手に捜すこと。
だから、彼女がまったくもって自分と同じような思考回路だったのなら、きっとただの友人に過ぎなかったのだろう。

垣根「……」






垣根はどうする?>>+2


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