過去ログ - 春香「いくつかの冴えたやりかた」
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42:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 11:43:56.71 ID:cDDnhYLu0
8歳の時でした。
本当に突然だったんです。
43:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 11:48:51.36 ID:cDDnhYLu0
そのまた次の日です。
学校へたどり着けないことを母に話すと、笑いながら連れて行ってくれました。
44:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 11:53:06.59 ID:cDDnhYLu0
小さい時には、何だか自分の存在感が薄くなったみたいで怖かったのですが、
周りの友達は変わらず私に接してくれて、それが不思議でしょうがなかったのです。
高校になって自分が考えていたこととは様子が違うということが分かりました。
45:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 12:16:46.01 ID:cDDnhYLu0
プロデューサーさんは自分≠ノついて考えたことがありますか?
その思考の際には、
少なからず他者との比較により自分という存在を確立する部分があるはずです。
46:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 12:19:46.38 ID:cDDnhYLu0
私はその、相対性を失ったのです。
私と、私以外のあらゆるものとの間にあった絆は絶たれてしまいました……。
47:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 12:23:30.76 ID:cDDnhYLu0
私は絶対的であるがゆえに、世界から取り残されるものになってしまったのです。
高校2年生になって、
当時はまだ知らなかった真美ちゃんたちの病院に行って、診察を受けました。
48:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 16:36:05.76 ID:cDDnhYLu0
『-disfracstion-ディス・フラクション症』というものでした。
治療法もなく、私だけの病名なので、世界中の誰も知らないし、研究もしていません。
49:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 16:40:18.49 ID:cDDnhYLu0
「お待たせいたしました」
話の途中で、マスターが二人分のオーダーを持ってきた。
50:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 16:43:56.50 ID:cDDnhYLu0
――
「今日は、私の話を聞いてくれて、ありがとうございました」
51:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 16:47:28.28 ID:cDDnhYLu0
「だから、私は運命≠信じています。
運命ならば世界から爪弾き者にされた私にも、等しく与えられたものであるはずですから」
彼女は、玄関に入る直前に何か言ったのが、
52:purekyouju ◆LLlqMaS2Hg[saga]
2012/11/10(土) 16:50:31.95 ID:cDDnhYLu0
続きは明日にでも。
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