1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/10(土) 13:21:19.04 ID:U8IIs9aDO
〜 朝 〜
男「……」
昔から変な物を見る事があった。
身体の一部が欠損して、中身が見えている人。
血をダラダラと流している人。
足が無く、ふわふわと浮翌遊している人。等々。
要するに、幽霊が見えるという事なのだが、なのだが……
少女「おはようございます」
果たして、ベッドの隣から笑顔を向けてくる、この『一糸纏わぬ生まれたままの姿』の少女は、幽霊なのだろうか?
いや、幽霊であって欲しい。頼むから。
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2012/11/10(土) 13:44:42.50 ID:U8IIs9aDO
…………………………
男「本の精霊?」
少女「はい、そうです」
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2012/11/10(土) 14:02:19.69 ID:U8IIs9aDO
男「よし、それじゃあオレは高校に行くから!
拾ってごめん! 好きな場所に行っていいよ! じゃあね!」
立ち上がろうとする男だったが、その裾を少女があわてて掴み、男を引き止めた。
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2012/11/10(土) 14:23:13.72 ID:U8IIs9aDO
…………………………
男「悪魔探しだって?」
少女「はい、それをあなたに頼みたいのです」
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2012/11/10(土) 14:32:33.50 ID:U8IIs9aDO
男「……はぁ、分かったよ。
でも、これから学校だし、話を聞くのはその後な?」
少女「はい! なら私はここで待ってます!」
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2012/11/10(土) 14:54:25.42 ID:U8IIs9aDO
〜 学校 〜
男「ちーっす」
クラメイ1「ちーっす」
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2012/11/10(土) 15:17:50.64 ID:U8IIs9aDO
二日前の夜。
女は塾の帰りに水路へと転落した。
不運だったのはそこが人通りの少ない場所だったということ。
帰りの遅い事に不安になった両親が女をやっと見つけた時、女はすでに冷たくなっていたという。
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2012/11/10(土) 15:35:25.70 ID:U8IIs9aDO
男「え? お前、なんで学校に……」
少女「ひどいです〜っ!
男さんは鬼畜です〜っ!」
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2012/11/10(土) 15:49:52.66 ID:U8IIs9aDO
少女「うぅ〜!」
男「ぐぬぬっ!」
女教師「……何をやってるお前たち?」
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2012/11/10(土) 16:38:30.44 ID:U8IIs9aDO
教師「それじゃ、職員室に来い」
男「待って! 話を聞いて!」
教師に腕を引かれる男が、教室の出入口で突っ張ってなけなしの抵抗をする。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/10(土) 16:47:55.38 ID:U8IIs9aDO
男「いてて……」
少女「ご飯プリーズ!
出来ればデザート付きで!」
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2012/11/10(土) 17:11:56.19 ID:U8IIs9aDO
〜 ファミレス 〜
少女「ハンバーグにエビフライ〜」
男「ふぅ……しかし、良く食うなぁ」
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2012/11/10(土) 17:45:43.29 ID:U8IIs9aDO
少女「いたた……」
男「で、話ってなんだ?」
少女「あの、朝に言ってた悪魔探しの件なんですけど……」
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2012/11/10(土) 18:07:39.31 ID:U8IIs9aDO
少女「あ、あの……その……」
少女が狼狽した様子で辺りに視線をさまよわせ始める。
その視線は不自然に男から避けるように動いており、少女が何か後ろめたい事を男に隠している事は明らかだった。
しかし、瞳に涙を溜めて今にも泣き出しそうな少女の様子を見ているうちに、自分を騙した少女の行為を非難する選択肢は男の内から霧散していた。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/10(土) 19:14:47.54 ID:U8IIs9aDO
…………………………
少女「……というわけです」
男「うーん」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/10(土) 19:46:17.02 ID:U8IIs9aDO
ざわっ、と男の背中に悪寒が走った。
男「……っ!」
あわてて、男は背後の気配に振り返る。
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2012/11/10(土) 20:06:35.91 ID:U8IIs9aDO
男「まあ基本は無視でいいさ。
それより、せっかくファミレスで無駄な時間を過ごしているんだから、悪魔探しの……プロファイリングかな?
それをやってみないか?」
少女「い、いいんですか? 女さんを放置しておいて」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/11(日) 18:38:54.06 ID:lTEsskoDO
…………………………
男「まずは犯行場所か。
君がうろついているという事は、やっぱり県内とかで起きているのか?」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/11(日) 20:12:41.35 ID:lTEsskoDO
渡されたプリントの束がズレて、後ろのプリントがちらと見えた。
そしてそこに見知った顔を見て、男は思わず声を上げていた。
男「女さん!?」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/11(日) 21:26:33.61 ID:lTEsskoDO
男「それで女さんは浮遊霊になって……」
女「……」
男が背後の女へと振り返る。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/11(日) 22:12:02.49 ID:lTEsskoDO
〜 正午前・家 〜
その後、二人は家へと戻って来ていた。
少女「それで、これからどうしますか?」
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