46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/20(火) 18:41:36.93 ID:NklkQB2DO
〜 お婆さんの病室 〜
少女「……という訳で、忍び込みました〜」
男「看護婦さん、お婆さん、ごめんなさい……」
少女「それで、女さんはどうしてますか?」
男「強いなぁ……えっと……」
女「……」
男「何か……ジェスチャーしてる……えっと」
女さんはお婆さんを指差し、次に女さん自身の胸を指差した。
男「お婆さんを指差して、次に自分を指差してる」
少女「……?」
男「ちょっと聞いてみようか。
女さん、それはどういう意味?」
女「……」
男が聞き訊ねると、女さんはしばらくじっと男の顔を見つめ、やがて両手を口元に動かし始める。
そして女はそのまま自分の口を覆い隠した状態で、再び男へと視線を投げ掛けて来た。
男「……えと……」
男は首をかしげる。
まだ、よく分からない。
だから、もう一度女に聞こうかと男が口を開きかけた、その時だった。
少女「男さん、誰か来ます!」
押し殺した少女の声に、はっと男は女から意識を戻す。
すると、少女の言うとおりに外の廊下から病室へと近づいて来る足音が男の耳へと入って来た。
男「……っ!」
少女「お、男さん!」
男「隠れよう!」
少女「ど、どこにですか!?」
男「か、隠れられる場所に!」
少女「だからどこ!?」
病室にはベッド以外にコレといって目を引く物もない。
今更ながらに不法侵入者の気分を味わい、わたわたと慌てふためき始める二人。
しかし、廊下の足音は止まる事無く病室へと近づいて来る。
そしてやがて足音が病室の前へと至ると、ゆっくりと病室のドアが開き始めた。
71Res/81.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。