過去ログ - 魔王「・・うまい、酒だな」
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145: ◆aec3.rfLtA[saga]
2012/11/11(日) 02:54:38.19 ID:L8tPcodJ0

勇者「・・・」

賢皇「間違ってる・・この世界は間違ってる!!!」

賢皇「わかってくれるだろう?お前は賢いからな・・!」

勇者「賢い・・?」

賢皇「そうだ、優秀なお前なら、私とともに最高の世界を作れる!」

勇者「・・・」

賢皇「余計な義理なんて捨てろ!大きな正義のためなら、それくらい・・!!」


勇者「間違ってるのはお前だ魔王」


賢皇「!?」

勇者「何が大きな正義だ・・このバカ野郎が」

勇者「賢者に乗り移っといて何の知恵も使えてないな」

賢皇「なに・・!」

勇者「人の関係ってのはな、小さな義理の集まりで出来てるんだ」

勇者「そして正義は、それらの途方もない積み重ねの上にできる物だ」

勇者「個人の意思で、そして多くの犠牲を得て叶えられる正義なんて存在しない!」

賢皇「・・・・」

勇者「お前の主張は、倫理も論理も伴ってない・・ただの、意固地だ」

賢皇「・・く!」ギッ

勇者「今度は力ずくか!」

賢皇「・・!?」

勇者「お前は自分で言った、争いのない世界を作りたいと・・」

勇者「誰だってそうだ、戦争なんて起こって欲しくないんだ!」

勇者「でも・・」

勇者「ときどき人は、誰かを受け入れられなくなる」

勇者「そして戦いが始まってしまう」

勇者「戦えば、お前の言うとおり多くの者が傷つくんだ」

賢皇「何を・・偉そうにしゃべりやがって!!」

勇者「でも!傷つくからこそ痛みがわかる」

勇者「同じ苦しみを繰り返さないように努力する」

勇者「その努力の結晶が、国家だ!」

賢皇「!」

勇者「少しずつ少しずつ、人は争う回数と被害を小さくしてきた」

勇者「でも、それが大きくなってしまいそうになることもある」

勇者「だから一方で、それを止めようとまた努力する者がいる!」

賢皇「・・・・」

勇者「お前のやろうとしてることは、そういう努力を踏みにじる事だ!!」

賢皇「!」



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