過去ログ - ルーク「朝起きたら横で魔弾のリグレットが寝てた」
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332:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/24(火) 23:30:16.89 ID:Rxws1uebo
「……本当に、良かったんですかね?」

長「さあ、のぅ」

「本当に、いい加減ですね」

長「言ったはずじゃ、我はもう知らぬと」

長「……それに、いささか疲れたよ」
――――――
――――



3年前――


ジゼル『トワイライトタウン、ですか』

長『うむ、ここは死んでも死にきれぬものが集まる街よ』

ジゼル「……死に切れない?」

長「そうじゃ。生前に、捨てきれぬ思いを持ちながら逝った者が集まるのじゃ」

ジゼル「私も、そうと?」

長「そうじゃな、少なくとも我にはそう視える」

長「よいか、そういった捨てきれぬ思いという物は厄介でのう。それを持ちながら生まれ変わりをさせるわけには行かないのじゃ」

ジゼル「……」

長「死んで生まれ変わるには一度無に帰らねばならぬ。そういった思いをここはゆっくりと優しく溶かしていく街なんじゃ」

長「夕日に照らされながら、な」

長「捨てきれぬ思いは記憶を頂く程度では消えぬ……人間とは厄介なものよな」

ジゼル「思いは、消えない……」

長「メルヘンチックかのぅ?……この街は受け入れた者に対しては酷く優しいのじゃ。生前、どんな悪行をしていてもな」

長「魂にヒトの形をした空蝉を与え、生前の一番の望みをこの街は叶える……そうやって魂を慰めるのじゃ」

長「慰めると同時に、魂の捨てきれぬ思いを溶かしていくのじゃ」

長「要するに、生まれ変わりをするための中間地点じゃな」

ジゼル「そうなんですね」

長「およ、驚かないか」

ジゼル「ええ、なぜか理解出来てしまうので」

長「――ふぅん、面白いのぅ」



――――
――




長「それにあ奴なら、大丈夫じゃろう。この世界を直ぐに受け入れた女ぞ?」

「……ですね」



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