29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 07:24:39.60 ID:Nw7Sp6l80
「超電磁砲は返事待ちか」
「ああ」
次にはもう立ち上がっていた。気配がしない。たったこれだけの動作で、こちらの世界でのキャリアを彷彿させる。
なるほど、重宝されるはずだ。
「といっても、まあ、99パーセントはやってくれるさ。御坂はああみえて責任感が強いんだ。
残りの1%は、10年の歳月のせいにしてくれ。その場合は別のやり方で動く。リスクが増えちまうけどな」
「1%はどうするんだ、と言いたかったが、まあ、そこの読みはオレと一緒だな。
やっこさんから連絡が来たらすぐにオレにつないでくれ。まずは顔合わせ、次に仕事の内容の説明だ。
まだカミやんに話していないこともある」
「おい」
「ヘーキだって。オレはリスク主義だ。危ない橋は渡らせても、失敗はさせないさ」
ずいぶんと人任せな主義主張だな、と思ったときには、土御門はドアの外にいた。
ドア越しに、「御坂美琴は、オトコができてないといいな」などと、よくわからない台詞を吐き捨てて。
部屋に一人になる。
俺は使い古したカップを取り出して、中にインスタントのコーヒーを入れた。
さて、思考の時間だ。
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