過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」咲「その16だよ、えへへ」【鶴賀】
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867: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/11/23(金) 00:35:00.16 ID:3NJgQxjj0
〜記憶継承一ちゃん続き〜


僕が彼を好きなのか。

僕だったものが彼を好きなのか。

一度、考えてしまった。

考えてしまったから、頭から離れない。

忘れようとすれば、余計に思い浮かぶ。

それを確かめるために、僕は何度も彼に会いに来た。

一「やっほ、今日も今日とて遊びに来たよ」

そして、今日も。

京太郎「……脅威は?」

一「無い」

一「えへへ、ただ遊びたかっただけ」

笑う。

本心からの笑い、だと思う。

京太郎「……まあ、構わないけど」

京太郎「けれど、大丈夫なのか?」

一「何が?」

京太郎「毎回、時間をかけて俺に会いに来て」

京太郎「どこに住んでいるかは知らないけれど」

一「あははっ、大丈夫だよ」

一「その後に来る楽しさに比べたら全然問題なし!」

京太郎「……変にプレッシャーあげに来るな、おい」

一「だいじょーぶ」

一「僕の中の京太郎君は3点でも300点になるくらいに補正がかかってるから」

京太郎「もはや俺のがんばる意味が無い!」

あははっ、と笑う。

京太郎君は少しだけ気難しい顔をして。

お母さんに言ってくるからちょっと待ってろ、とこの場を離れた。

……すぐ戻ってくる。

表情は柔らかいもの。

ああ、やった、許可をもらえたんだ。

ふふ、嬉しいな、また彼と遊べる。

……うれしがっているのは――ああ、もう。

どうしよう、消えない。

浮かれているのに。

すっごい楽しみなのに。

その闇が消えない、その穴が埋まらない。

嬉しさ半分、悩み半分。

ほかのことなんて考える暇は無く。

……だから、僕は失念していた。


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