過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」咲「その16だよ、えへへ」【鶴賀】
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◆tXdh2WZ0lM
[saga]
2012/11/23(金) 00:36:53.80 ID:3NJgQxjj0
一「さって……それじゃ、はなそっか」
京太郎「何を?」
一「距離を」
京太郎「離すなよ!?」
世間話……というか、漫才が始まる。
僕は、こうして彼と話しているだけで楽しい。
彼はどうなのだろう……今はこうして付き合ってくれているけれど、本当はどう思っているのだろう。
一「――」
京太郎「……一?」
一「ううん、なんでもない」
聞けない、嫌われていたら、と思うと怖くて口が動かない。
一「……あはは」
一「ね、京太郎君、喉渇いてない?」
京太郎「俺は日中で動けるから、その心配は要らない」
一「……ごめん、ヴァンパイアって理解するまで時間かかっちゃった」
京太郎「今のは俺も失敗したと思ってる」
一「あはは、おっちょこちょいだね、京太郎君」
京太郎「……いや、おっちょこちょいとはちょっと違くないか?」
一「変わんないよ」
京太郎「……そっか」
京太郎「ぐぬぬ……また一個マイナスイメージを植えつけてしまった……」
一「別にマイナスだとは思わないけどなー」
一「チャーム……いや、キュートポイントだね!」
京太郎「何が好きで女の子に可愛いって言われなきゃいけないんだよ!」
一「女装趣味があるなら嬉しいんじゃないかな」
京太郎「やったことすらねぇよ!?」
あ、そっか。
こっちの京ちゃんはまだやったこと無いんだ。
……ほら、また、僕は違う彼を、彼に映している。
一「……はぁ」
京太郎「……なあ、一、大丈夫か?」
一「え……あ、うん」
一「あははっ、大丈夫だって」
一「ちょっと、僕ジュース買ってくるから、待ってて!」
京太郎「あ……おいっ!」
そろそろ取り繕えない。
仮面がはがれそうだ。
だから、逃げる。
逃げて、心に整理をつけて、もう一度帰ってこよう。
今度は一人の、彼が好きな女の子として……難しいことなんて考えずに。
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