過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」咲「その16だよ、えへへ」【鶴賀】
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◆tXdh2WZ0lM
[saga]
2012/11/23(金) 00:37:43.84 ID:3NJgQxjj0
一「……ふぅ」
買った炭酸を一気に飲み干して、気分転換する。
喉が痛い……あと炭酸が鼻から出て涙も出てきた。
けほっけほっ、と咳をする……まあ、これで目が覚めたからよし。
一「……さて」
戻ろう。
そんな簡単なことが出来るなら、僕はわざわざ言葉を出していない。
一「……あはは、奇遇だね、衣」
……そう、僕は失念していた。
彼女を、彼女の存在を。
僕は見失っていた。
自分の役割を。
衣「……」
彼女は何も話さない。
明るくて、活発な、彼女がいない。
それは、やはり昔が昔だからだろうか。
僕と彼女の愛の差が大きいとは思わない。
成就したか、していないか。
……あとは、成就した先の話も関係するのだろう。
もっとも僕は、幸せに暮らしたその後の二人をよくしらないけれど。
衣「……一もか」
一「何が?」
衣「一も衣から奪うのか」
一「……あはは」
一「この前借りた100円は返したつもりだけどなー」
衣「とぼけるな」
ギン、と鋭い眼光が僕を貫く。
まるで海の底にすむ異形の生物のような。
……少なくとも、家族に対する比喩じゃない。
衣「一も衣から京太郎を奪うのか」
一「……」
さて、どう答えよう。
例えば、こう答えたらどうだろうか、衣の知らない秘密を聞くために、衣のために近づいていたんだ。
そうしたら、彼女は許してくれるかもしれない……それでも絶対ではないけれど。
……そうやって、また嘘をつくのか。
否、とは言いがたかった。
一「……」
結局僕はなんなのだろう。
自分の身が惜しいだけの屑なのか、過去にすがる迷惑な屑なのか。
わからない、わからない、僕がわからない。
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