12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]
2012/11/15(木) 17:17:16.97 ID:ztJSs/pAO
真「怪我…するよ?」
握り締めていた空き缶を離す。
くっきりと、ボクが手を握り締めたそのままの形になった空き缶が、地面に落ちた。
「…ちっ」
「行こうぜ…コイツ危ねえよ」
すごすごと男2人が立ち去っていく。
…何か、全力出したら疲れちゃった。
あれだけあった怒りも、大の男2人が逃げていく背中を見たら、風船の空気が抜けてくみたいに萎んじゃったし…
真「帰ろう…」
足元に落ちていた空き缶を拾う。
ボクの飲んだコーヒーじゃないけど、この場に捨てたままにはしておけない。
真「痛っ…」
握り締めた空き缶のどっかで切ったらしく、手のひらに赤い線が走っていた。
真「うあ…ちょっと深い箇所がある…もう」
溜め息をつきながら、ポケットからハンカチを取り出す。
あーあ、可愛いから気に入ってたのになぁ。
ボヤいても仕方ない。
レースの付いたピンクのハンカチで傷口を抑えながら巻き、空いた手と口でちょっと強く縛る。
真「さて、帰ってちゃんと消毒して…もういいや、寝よう」
日課のランニングをしに行く気にもならない。
怒りは消えたけど、やっぱり気持ちは沈んだまま。
アイドル菊池真は、今ブルーなんです…はぁ。
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