7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)[sage]
2012/11/15(木) 17:14:33.52 ID:ztJSs/pAO
そーっと、ブロック塀の影から雪歩のいた場所を見た。
心臓を、鷲掴みにされた気がした。
真「あれ…あの車…」
「いやー、ついに自分の車を買ってな」
「俺は自分の車で送り迎え出来るようになったし、会社の車が1台、緊急時用に回せるようになったのはデカいな」
最近した会話が、思い出そうとしてないのに頭に浮かんだ。
真「プロデューサーの…車だ…」
一昨日送ってもらったばかりだ、忘れる訳がない。
運転席が見える…もしかしたらなんて思ったけど、当然プロデューサーが乗ってる。
雪歩が、何か話してる…楽しそうだな。
真「…本当、何やってるんだろう、ボク」
この場所から離れよう、離れたい、離れなくちゃ…脳からの命令を、身体が無視する。
どうしよう。
ボクの葛藤なんか関係なく、夏の日差しは照りつけ、蝉は歌い続け、ブロック塀は冷たくて、視線の先の2人は楽しそうで。
プロデューサーの顔は見えないけど、雪歩が笑ってるんだからプロデューサーも笑顔なんだろうな。
不意に、雪歩が運転席のに更に近付いて、此方に完全に背を向けて、ちょっと背伸びをした。
それはまるで…2人がキスをしているように見えた。
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