25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/22(木) 01:30:53.70 ID:Aqo+XSP60
唐突に始まった説明。
「正確にはぶっつけ本番でゲームをやらせて得点を競い合うっていうある番組の企画です。都内から無作為に選ばれたあなた方はその企画の参加者として認められたんです」
赤羽根の後を続いて祐喜が説明をした。
しかし誰一人として、それに納得したような表情は見せない。突然そんなことを言われて、皆呆けた表情をしている。
そんな中、尻餅をついたまま床に座っていた真はおもむろに立ち上がって、二人に質問を投げかけた。
「……あの、すみません」
「あ、はい。なんでしょう?」
たどたどしく答えたのは赤羽根だ。
「なんの、番組なんですか?」
「すいません、当番組はぶっつけ感というものを演出するために、詳しい事はお伝えできないんです。
ただ言えるのは、これは今まで一度も成されたことの無い企画でして、今回はその第一回ということで」
そこで赤羽根の説明を「ちょっとちょっと」と松本が遮った。
「……意味わかんないんだけど。真くんとかはともかく、なんであたし達みたいなパンピーもそれに出なきゃなんないの?もっと芸能人とか使えばいいじゃん」
「アメリカで放映されてるクイズ番組とかしらないですか?こういうのはむしろ一般人が健闘した方が喜ばれるんですよ」
怪訝な顔をしている松本に、祐喜が返す。
言いくるめられたようで、納得したような、どこか納得していないような複雑な表情をしながら松本は黙った。
次にその後ろから筑川が、遠慮がちに質問をぶつけた。
「……仮にテレビの企画だとしてそこの黒い玉から人間が出てきたりとか、触れない窓とか扉はどう説明するんですか?」
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