361: ◆guueZER6fU[saga]
2013/11/16(土) 02:31:59.23 ID:Z0geXoAn0
祐喜とヤクザの一幕はそれなりに効果があったようで、多くの新参者達が不安がりながらも自分に与えられたスーツを着ていった。
真っ先にガンツからスーツケースを引っ張りだしたのは劇団員の三人。
さすが劇団員と言うだけあって様々な衣装を着ているからだろう、スーツを着ること自体への抵抗感も余り無いようだ。
剣持と警官は不審に感じている様子を見せながらもそれに続き、それぞれ拙い字で『デカ』『ポリ公』と書かれたスーツケースを持って玄関に向かった。
いぬ美にも『犬』と一文字だけ書かれたケースが用意されていた。
確認すると中には、いぬ美の身体にしっかり合った犬型のスーツに、小さなブーツが四つ入っていた。
無論、いぬ美が自分自身でスーツを着ることはできない。
なので、いぬ美に関しては、既にスーツを着ていたやよいと祐喜が、スーツを着させている。
ブラジル人少女、ナターリアはそそくさとスーツを着て、今では部屋の隅で『サンバ』と書かれたケースを抱えて縮こまっている。
唯一スーツを着る様子の無いヤクザの二人は、祐喜を殴って拳を痛めたこともあって、敵意の籠もった目で尾形や赤羽根達四人を睨みつけるだけに終わっていた。
そしてスーツは持っているものの着てはいない真は皆に取り残される形で、最初に転送されてきた卯月とみりあの三人で着替えることになった。
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