46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/24(土) 02:11:54.43 ID:PxSAQFYm0
「よーし……」
とりあえずスーツの下半身に当たるパーツに、足を通してみた。
(あれ、やよいが言ってた通りだ)
ゴムのような見た目とは裏腹に、するすると柔らかな感触がする。
スーツは肌にも全く突っかからず、意外にも滑らかに着用できた。
(これなら楽に着られるかも……ってあれ?)
しかし上まで引っ張り上げると、不意にスパッツにスーツが突っかかり、股から上に着れなくなってしまった。
力で無理やり引っ張ってみても、スーツはスパッツから上にいかない。
「き、ついなぁ……あと少しなのにっ」
本当にあと少しで着れそうなのだが、どうにもスパッツで引っ掛かってしまい、それ以上いかなかった。
(……もしかして、これ裸にならないとダメなのかな?)
そう思って一度手を休める。
一拍おいてからスーツを脱ぎ、改めて部屋の方に警戒の目を向けた。
(誰も見てない、よね)
しばし沈黙して、スパッツに手を掛ける。
「……よし」
そして一息入れてから、スパッツを脱いだ。
即座にスーツを掴んで足を通す。
するとスーツは先程の突っかかりが嘘のように、いとも簡単に下半身を包み込んだ。
「はいっ、たぁ」
腰元まで包み込んだスーツを見やって、一息吐く。
(……多分上半身もだよね)
スパッツだけであそこまで引っかかるのなら、当然ブラジャーも脱がなければならないだろう。
(時間も押してるって言ってたし……迷ってる暇は無いな)
胸を隠すように扉の方に身体を向けながら、ブラジャーを脱ぐ。
そして急いで上半身部分を着込み、スーツを腹部まで下ろした。
「うぅ……せめて服の着方とちゃんとした更衣室ぐらい用意してくれよぉ」
恥じらぎながら一人でいそいそと扉に向かって着替えていたことが、無性に空しくなり、真はやるせない訴えを扉に吐き出した。
ただ、上半身と下半身部分を着てしまえばあとは簡単だった。
ボタン部分で繋ぎ、グローブをはめてそこもボタンで繋ぐ。
最後にブーツを履いて、スーツと接続。
かちり、と小気味よい音と共にブーツのボタンがはまった。
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