過去ログ - 上条「俺がジャッジメント?」初春「3!」
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49: ◆LKuWwCMpeE[sage saga]
2012/11/20(火) 13:25:17.62 ID:UOivlm6DO

迂闊だった。
まさか、飛び道具があったとは。


「なかなかやるようだな、幻想殺し」


拍手も交えて、歩み寄りながら男が口を開く。
賞賛の声色と、勝ち誇った声色が混ざっていた。
くくく、と喉が鳴っている。
男はもう一度指を鳴らすと、犬の化け物は地面から一気に腕を引き抜いた。

あの腕を引き抜こうとする行動は、フェイクであったのか。
犬の化け物は再び立ち上がり、上条に視線を合わせる。
しかし男は化け物の横に並ぶと、犬の化け物の前に腕を上げた。


「まさかコイツ相手に、そこまでやるとはな。その右手以外、全く生身の人間なのだろう?」

上条「それが……どう、した……!」


痛みによって、少し声が掠れる。
いまだ立ち上がる事も出来なく、膝と右手を地面についた状態で上条が睨みつける様に男と犬の化け物に視線を戻した。


上条「テメェが、土御門が言っていた……魔術、師……だな?」

「土御門……か」


男はピクリと反応を示す。

土御門を知っているのか。
息を切らしながら、上条はその様子を窺う。
男は少し考え事をしている様な少しの逡巡を見せると、その眉を歪ませた。



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