過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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◆1yXtrQq8OHOj
2012/11/19(月) 13:27:48.60 ID:di8qSD40o
少年が泣いている。
髪は少し茶色がかった少年。
その少年を困ったように見つめる女の子がいた。
女の子は少年よりあきらかに幼い。
女の子の目には涙は浮かんでいない。
その代わりに強い意思が浮かんでいた。
――絶対に泣くもんか、私は強いんだ。
そんな意思が燃えている。
女の子は少年の柔らかそうな髪の毛をくしゃくしゃと撫でる。
泣かないで、と言うように無言で撫でる。
超高層ビルが立ち並ぶ街の中、二人の存在はあまりにも小さすぎる。
小さく丸まる少年はまるで自分の存在を確かめるように、そして失わぬ様にしているようにも見えた。
女の子が少年に何かをつぶやく。
そしていい終わると少年から離れた。
迎えだろうか、無表情の男達に無言の圧力をかけられているようだ。
――速く来い。
と。
その日から七年が過ぎた。
幼い女の子は少女となり、少年は青年へと成長した。
少女は脆い強さで自分を作り、少年は絶対的な強さで涙を捨てた。
心に大きな穴をあけたまま。
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2
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◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2012/11/19(月) 13:30:06.45 ID:di8qSD40o
〜〜〜
路地裏に銃声が響く。
ゴミと排水と汚物の匂いがこもった路地裏。
以下略
3
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◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2012/11/19(月) 13:30:42.37 ID:di8qSD40o
「ほら、早くしろよ」
もう一歩近づく。
以下略
4
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◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2012/11/19(月) 13:31:46.29 ID:di8qSD40o
〜〜〜
「超つまらない依頼でしたね。私なんにもしてませんよ」
以下略
5
:
◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2012/11/19(月) 13:32:26.66 ID:di8qSD40o
「昔の事で第一位恨んでるって訳?」
「超違いますよ、第一位のせいで辛い目にはあいましたが、第一位のおかげでここで生きれる能力を手に入れましたしね」
以下略
6
:
◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2012/11/19(月) 13:33:35.04 ID:di8qSD40o
〜〜〜
「嫌んなるねぇまったく」
以下略
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