過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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69: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2012/11/22(木) 01:07:55.44 ID:Sn1rhjFIO

〜〜〜

「カタツムリ……かわいいのに」

垣根は雨ガッパを着てさらに傘をさした状態で紫陽花の葉の上に乗っかるカタツムリを眺めていた。

「最愛ちゃんのばか……あじさい、雨降った方が綺麗だから見せたかったのに……。ばか……」

頬を膨らまし、目を閉じ傘が雨を弾く音に心を溶かす。

――雨、すこし怖いけど好きだ。この音聞いてると頭がすぅっとする。

しばらくそのまま雨音を聞きいる。
頭の中には焼き付けたキラキラ光る紫陽花を思い浮かべながら……。

垣根としては数分の感覚だった。

しかし、実際は数時間たっており、次に垣根が目を開くとあたりは暗くなっていた。

「えっ!なんで、どこ?」

パニクり、わけのわからぬことを口走る。

「えっ?えっ?どうしよう、どうしよう!……うぅ……」

そして、ついに泣き出した。

晴れた日ならば職員が気づいただろうが、今日は土砂降りだ。
誰も垣根の声には気づかない。

「うう……最愛ちゃん……」

そんな時決まって垣根が呼ぶのは絹旗の名だ。
そして、決まって助けに現れるのも、絹旗最愛だ。



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