過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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9: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2012/11/19(月) 13:35:33.68 ID:di8qSD40o

〜〜〜

絹旗が大暴れしている頃、垣根帝督は街を歩いていた。
日は暮れかかり、街中の学生たちはどこか満足したような疲れたような顔で自宅を目指し歩いている時間だ。

――組織のリーダーは……あん?

頭の中で情報を整理しながらターゲットの隠れ家を目指していると、自分には日常的な、しかし一般の普通の学生には非日常的な音が微かに聞こえた。

――そう遠くはねぇけど近くもねぇな。ターゲットの隠れ家第三候補あたりか?

建物の崩壊など、大きな音を打ち消す技術を持ったものが暗部組織には一人必ずいる。
垣根がリーダーを務める組織グループでは垣根がその役目も請け負っている。

――こういう音の響き方は、能力じゃあねぇな。恐らく建物の周囲に音を散らすチップをばらまいたんだな。

本来他の暗部が任務をこなしているところに別の組織のしかもリーダーがいくべきでは無い。
暗部で生き残っているものなど、だいたいが血の気の多い跳ねっ返りばかりだ。
同じ暗部といえど、諍いが起こるのは目に見えている。

――関係ないな。俺に勝てる奴なんざ……いねぇしな。

垣根はニヤリと笑うとそのまま歩き出す。

そこで目にするもの、それがなんなのかも知らずに……。


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