58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県)[sage saga]
2012/11/21(水) 09:19:04.65 ID:zY+QB90Yo
――…
あずさ「お茶でいいですよね、どうぞ」
雪歩「ありが…とう……ございます……。上着、返します」
あずさ「その格好、寒いでしょう? 私はいいですから、使ってください」
雪歩「でも……あずささんが……」
あずさ「黒猫ちゃん、こっちにおいで」ポンポン
黒猫「……」ピョン
あずさ「こうやって黒猫ちゃんが膝の上に乗っていれば少しは暖か……くしゅっ」
雪歩「か、返します!」
あずさ「平気ですから……」
雪歩「……っ」
あずさ「事務所に戻れば温かいですよ…………なんて、少し強引でしたね」
雪歩「っ……」
あずさ「……私は、雪歩ちゃんが事務所を辞めることを決心してしまったのなら、
それはしょうがないことだと思って諦めます」
雪歩「……っ」
あずさ「雪歩ちゃんの人生ですから、私が口を挟めることではないと思います」
雪歩「…………はい」
あずさ「でも、雪歩ちゃんが何かを我慢して、アイドルを辞めるというのなら話は別です」
雪歩「……!」
あずさ「私には――」
雪歩「わ……私は……私にはもう無理なんです……」
あずさ「……」
雪歩「真ちゃんに会わないように……わざと時間をずらして事務所に……行きました」
あずさ「……」
雪歩「律子さんが……事務所から出て行くのを確認して……階段を上りました」
あずさ「……」
雪歩「あずささんが扉の向こうから出てくるのを知って……隠れました」
あずさ「……」
雪歩「こんなダメな私は――」
あずさ「でも、小鳥さんと社長さんには顔を合わせています」
雪歩「それは……ケジメをつける為……です。後戻りをしないように……です」
あずさ「それは勇気のいることだったと思います」
雪歩「――ッ!」
あずさ「だから私は雪歩ちゃんから直接辞める理由を聞かない限り納得できないと思いました」
雪歩「うぅ……ぅ……っ」グスッ
あずさ「……」
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