過去ログ - 怜「…男の子?」京太郎「まぁ、見ての通り…」
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9: ◆IlV5p2Nrds[saga]
2012/11/21(水) 21:07:22.43 ID:Vwt2ZSB4o



「こ、これは……」

意を決して顔を近付けると、今までしっかり見ていなかった女の子の顔や、意識してこなかった感触が急にはっきり伝わる。

結論から言うと、女の子は物凄く可愛かった。

服の上からでも伝わるさらさら感を持つ少し短めの髪。

気弱そうで守ってあげたくなるような寝顔。

鼻孔をくすぐる女の子特有の匂い。

さらに、静かな息遣いまで俺の身体に伝わってくる。

「んっ…………」

そんな時、女の子が小さな声をあげる。

思わず、ゴクリ、とつばを飲み込む。

…心なしか不審者度が増した気がする。向こうの子ども達が俺を指さしてる気がする。

よ、よし!やろう!起きて貰うためにキスをするんだ!

目的と手段が入れ替わっている気がしないでもないが、これも世の常。

…顔が、近付いていく。10センチ、7センチ、5センチ、2センチ………

そして、触れる唇。柔らかい感触。いい匂い。開く女の子の両目。

――綺麗な、綺麗な目をしていた。それが、印象的だった。

おはよう御座います。お姫様。ってやかましいわ。

目が合う。女の子は、目を一杯に開いて驚いている。無理もない。

唇を、離す。あ、よく考えたらファーストキスだったな。なんて、呑気に考えて。

瞬時にいくらか冷静になった頭で気付く。

…………あれ、俺結構とんでもない事をしてしまったのではないかと。


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