過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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107: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/11/24(土) 20:34:23.31 ID:QqhVOU3T0
>>104 ×一蹴の ○一蹴するの》


上条「…な、何だよ今の…助かった、のか…?」

フィアンマ「…あぁ、もう問題無い。ひとまずは」

上条「そ、そっか…何か、役立たなくてごめんな、」

げほげほ、と噎せる上条の背中を摩りながら立ち上がらせ、フィアンマは首を横に振る。
自分の為に立ち向かってくれたことだけで、嬉しかった。それと同時に、申し訳ないとも思う。
何はともあれしばらくは安全が確保されたことで、上条は心から安堵した。
状況はいまいち掴めないものの、フィアンマ曰くあの男―――アックアは同僚で、個人的な恨みから来た訳ではないから問題無い、と説明されたことを、鵜呑みにする。

上条「…じゃあ、帰るか。…後、」

フィアンマ「…ん?」

上条「…何で追われてるのか、教えてくれよ」

帰ったら。
付け加えられた言葉に、さてどのようにして誤魔化そうか、嘘を織り交ぜようかと悩みながら、フィアンマは上条宅へ帰るのだった。

自分の身体には『原典』があること。
『原典』とはどのようなものか。
右方のフィアンマという役職のこと。

後暗いところはやや抜いて、そう話された上条は、内側から湧き出る正義感に眉を寄せていた。

上条「…酷い話だな。怖いし」

フィアンマ「…ある種。俺様は化物といったところだが、そこか?」

上条「そうじゃねーよ。大体、フェリーチェが化物とは思わないし。…ただ、そんな拘束力の高い地位に無理やり座らされるのって嫌だし、俺なら怖いな、と思っただけだ。……だから、…これからも、出来る限り、助ける」

フィアンマ「……」

そう言葉を締めて、上条は夕飯を作り始めた。
本当に心優しい少年だと、フィアンマは思う。申し訳なさが、胸を締め付ける。
しかし、まだ目的は伏せておかなければならない。






夕飯や入浴を終え。
二人共に眠った翌日、上条はようやく学校へ行くことが出来た。
本日、七月一九日。明日からは夏休みである。

小萌「でも上条ちゃん、上条ちゃんはお休みした分とか諸々引っ括めて自習ですからねー」

上条「ふ…不幸だ…」

やっぱりな、と項垂れる上条にかけられるのは、笑い混じりの同情による慰め。
親友も同じ場に来るということで、少々元気づけられた上条なのであった。

上条「ただいま」

補習はあれど明日から夏休み、ということで多少元気を出した上条は帰宅する。
危惧していた惨状はそこには無く、フィアンマは台所に立っていた。
まだ午後三時半なのだが、夕食を作り始めるには程よい時間だ。

フィアンマ「…お、お帰り」

やや言い慣れない様子でそう言ったフィアンマは、鍋と冷蔵庫をきょろきょろと見比べていた。

上条「何してんだ?」

フィアンマ「何を作ろうか迷っていたのだが。何か希望はあるか?」

上条「>>109


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