過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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176: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/11/27(火) 22:10:54.86 ID:6s0IazCV0

八歳で、『右方のフィアンマ』の座へ。
彼女は、その幼さ故に『預言』へ頼った。
迷えば、悩めば、思えば、答えがある。
やがて彼女は、『預言』に半ば支配されるようになった。
性格は、心優しいまま。しかし、心は分離する。

預言を受けた、『右方のフィアンマ』としての冷酷さ。
彼女本来の、『オフィーリア=カンナヴァッチュオロ』としての甘さ。

普段は後者が顔を出す。当たり前だ、それが彼女という人間なのだから。
しかし。
預言に従って決めたことは、冷酷に取り組む。
そして、現在の優先順位は右方のフィアンマの方だった。
今や、『オフィーリア=カンナヴァッチュオロ』は『右方のフィアンマ』に逆らえない。


世界中の人を幸せにする為に、世界中を傷つけると決めてしまえば。
もう、それは決して覆せない未来の確定事項なのだ。


「…俺様が、…悪いの、かな」

上条の寝顔を眺め、呟く。
内側から湧き出す『預言』は、そんなことはないと庇う。

「…全部、…俺様が悪いのかな」

薄々感づいてはいる。
戦争を起こして、思った通りに世界を救っても、それは所詮恐怖政治による表面的な平和に過ぎないと。
神罰を下すべきは、自分のような人間が成り上がった先に至る神上の仕事ではないと。
四大属性を躍起になって正して、世界の寿命を延ばして、その為に沢山の人間を傷つけても無意味だと。
それでも、もう逆らえない。諦められる段階ではない。

「…やり直したい」

上条当麻とは、もっともっと、別の形で出会いたかった。
そうして、仲良くなったら、何の不安も無しに、素敵な友達になれたに違い無い。
そんなことを思いながら、彼女は目を閉じる。


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