過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/11/28(水) 21:43:31.28 ID:2DaozsyJ0
上条「…家に帰れなくなったのか?」
姫神「大体そういうことになる」
上条「無計画すぎるだろ…ほらよ」
苦く笑って差し出される百円玉。
姫神は善意の施しを受け、やんわりと微笑む。
清楚な美人に似合う、柔らかで綺麗な笑顔だ。
姫神「ありがとう。いつか。恩返しするね」
百円玉を受け取り、姫神はがさごそとしまいこんだ。
胸元にしまっている気がしたものの、そのようなお色気シーンは情欲の悪魔を呼ぶとしてフィアンマに目元を塞がれた為、上条は終ぞお宝シーンを見ることが出来なかった。
うう、と項垂れる上条を尻目に、未だ重く残る満腹感にゆっくりと呼吸しながら、姫神は立ち上がる。
そんな少女に対し、フィアンマはおもむろに十字架を差し出した。
どこから取り出したのだろうと一瞬首を傾げ、空間移動能力を持っているのかと判断した姫神は、きょとんとしながらその十字架を受け取った。
何やらオシャレなアクセサリーとはまるで違い、やや物々しい雰囲気すら持っている。
フィアンマ「『神の子』は言われた。"『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』"と。……ローマ正教式の、その辺の教会程度の強度と効果は持っている。副次的効果だが、お前の『特殊な力』―――悩みの種の力を抑える役割を持つ。穴の部分に紐を通し、首に掛けろ。効果が出る」
姫神「…え。」
思わず、姫神は目を瞬いた。
ローマ正教だのどうのという話はよくわからないが、この人は何故、自分がこの能力、と呼んで良いのか―――『吸血殺し』を疎んでいることを、どうして知ったのか。
勿論、カラクリはある。タネも仕掛けもない手品とは違う。フィアンマは姫神秋沙のストーカーという訳でもない。
彼女の脳内の『虚空年代記』が彼女の善意(眼前の少女=隣人を救いたい)という意思を汲み取って、勝手に"検索・取得"した結果である。
科学サイドの常識で語るならば、『虚空年代記』は、鍵のかかっていないパソコン(宗教防壁を大量に張っていない普通の人間)から自由に、必要なだけのデータ(過去、経歴、能力の簡易的説明を直感という形でフィアンマは受ける)を盗み出せるということだ。
要望が『音楽を聴きたい』であるならば、検索エンジン、ダウンロード、情報や内容の正誤の分別、全てを『原典』が行い、音楽を聴かせる。
検索エンジンを例に上げたが、これはなかなか説明として適当な言葉である。
状況のみを入力しても正しい答えを。正しい答えが見つかるまで検索し、正しい詳細を教えてくれるのだから。
並みのブラウザよりも優秀である。
そして、『直感』や『予測』という形で『預言』を受け取った彼女は、空間転移術式の応用で、前々から持っていた教会級の霊装を取り出した。
何でもない、ただそれだけのこと。
なのだが、それは彼女にとっての常識であり、日常であり、普段で、当然であり。
姫神は驚き、そんな姫神の様子を見、上条は首を傾げている。
姫神「ありがとう。でも。えっと。どうしてわかったの。私の能力のこと」
フィアンマ「…
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