過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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235: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/01(土) 22:58:10.89 ID:6OUpOauJ0

フィアンマ「……エッチ」

上条「う」

反論出来ない。
此処で言い訳を重ねると恥の上塗りとなる。
どうやら怒ってはいないらしい、と判断して。
上条は真面目に一言謝ると、先に行ってるから、と一言言い残して階下へ下った。
どうも両親にフィアンマを紹介した時から、気まずい。
それにしても可愛いパンツだった、と思いに浸りかけるもぶんぶんと首を横に振り、邪念を振り払う。
御坂美琴謎の朝ドッキリ事件はまあいいやと脳内で適当に処理し、上条は階下で驚きの状況を目撃した。

御坂妹が海の家の娘さんとして働いていて、海の家のご主人はこの間会った魔術師、ステイル=マグヌス。
御坂美琴がすっかり馴染んだ様子でテレビを見ており、そのテレビ画面にはニュースキャスターとして働いている小萌先生。
上条を出迎えた両親の内、刀夜はいつも通りとして。
母親である上条椎菜の普段着を着た、インデックスだったか、銀髪の少女だ。

上条「…………えええ?」

腑抜けた声しか出ない。

刀夜「おはよう当麻、あの子はどうしたんだ?」

上条「あ…いや、もうすぐ着替えて降りてくると思うんだけど…」

振り返れば、見慣れたフィアンマの姿。
刀夜とフィアンマだけがいつも通りの様子で、他がおかしい。

上条「………えええ?」

もう一度呻き、上条はがっくりと項垂れた。







八月二十九日。
昨日は神裂火織という露出狂に近い衣装の女性との出会いを果たし。
そんな彼女の胸についつい目を惹かれていたことをフィアンマに知られ、だめ、と抱きつかれたり。
これまで普通の親友だと思っていた土御門元春が魔術師且つ多重スパイであったことを知らされたり。
現在世界中で起こっているのは『御使堕し』と呼ばれる一大事ということを知らされたり。
その原因を解決するべくロシア成教からもミーシャ=クロイツェフという魔術師が派遣されているということを知らされたり。
火野神作という連続殺人犯に殺されかけたが、それは前述のミーシャという修道女が助けてくれた。

上条「…不幸だ」

はー、とため息を漏らして。
今回、あまり積極的に関わろうとしないフィアンマを不思議に思いながら、上条はできる限りの協力をした。



術者は、自分の父親で。
理由は、自分を助けたかったから。

重い事実に、それでも前を向いて上条が説得したところ、勘違いであったということが判明して。
結果的に、どうしてこうなってしまったのか。

上条宅という名の儀式場は土御門の手により、徹底的に破壊された。



上条「…何か俺、いつも入院してる気がする」

フィアンマ「…そうだな」

上条「……何か、…今回はあんまり関わらないようにしてたけど、何か理由あんのか?」

フィアンマ「……アウレオルス=イザードの時とは違い。…神裂火織等の所属しているイギリス清教と、俺様の所属している宗教が違う、からな」

上条「…そっか」

言いよどむ彼女にどうして動揺の色が見えるのか。
上条当麻には、終ぞ、わからなかった。


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