過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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246: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/01(土) 23:33:29.68 ID:6OUpOauJ0

九月一日。
上条当麻は通常通りに登校した。
転校してくるのは予定通りフィアンマだけかと思いきや、そうではなく。
彼女と上条があの日金銭・物理的に助けた姫神秋沙という少女も、転校してきたのだった。
風斬氷華という子も転校はしてきたのだが、上条のクラスへ来た訳ではないので、カウントしない。
姫神秋沙。
彼女曰く、『悩んでいる力(=吸血殺し)』を抑えた結果、所属していた学校から追放されたと。
申し訳無い気分になったフィアンマと上条へ礼を言い、姫神は優しく笑むだけだった。
確かに救われたのだ、彼女は。苦しい思いから、解放された。

姫神「だから。そんなに申し訳なさそうな顔を。しないで欲しい」

フィアンマ「…とは言ってもな」

上条「…うん」

しょっぱい顔をする二人をフォローする姫神は、初対面の時よりずっと元気そうだった。


そんな訳で。
授業を終えた二人は、のんびりと自宅に向かって歩いていた。

上条「何か切らしてるものってあったっけ?」

フィアンマ「…砂糖?」

上条「あー、そういや切らしてたっけ」

安いといいな、等と世間話をしながら和やかに歩いていたのだが。
平穏とは長く続かないものらしい。

突然の衝撃と、周囲の学生の悲鳴。
衝撃の元となったのは、ゴーレム=エリスだった。
正体を一瞬で見抜いたフィアンマとは逆に、意味のわからないままの上条。
土人形に追われているのは、一人の学生。

9月1日にとある高校に転入して来た高校生。
長いストレートヘアから一房だけ束ねられた髪が伸びており、知的な眼鏡がややずり落ちている、少女。
上条は突発的に走り出した。言うまでもなく、人形が少女へ危害を加えるのを防ぐ為に。

上条「ッ!」

右手を前に突き出す。
人形は『幻想殺し』によって一時的に壊れたものの、周囲の物体を吸収して再生していく。

上条「な、何なんだ、コレ…大丈夫か?」

右手は防御の為に突き出したまま、左手で女子学生の身体を起こす。
女子学生は上条の右手を見、まるでそのことで意思を持ったかのように目を瞬かせる。

風斬「あ、あの、」

上条「話は後だ、今は逃げた方が、ッ」

言いかけ、ゴーレム=エリスの横薙ぎの一撃に上条は伏せる。
そして少女を軽く突き飛ばして攻撃を回避させると、げほげほと咳き込んだ。
粉塵となって舞い上がった泥を吸ってしまいそうになる。
アンチスキルは先ほどから対応しているらしいが、なかなか解決しそうにない。
そんな折、上条は人形の向こうに一人の女を見た。

『必要悪の教会』所属の魔術師。
シェリー=クロムウェル。

そんなことを知らない上条は、けれどその奇抜な服装に魔術師であると予想した。

上条「何でこんな事を、げほっ」

シェリー「>>248


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