過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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252: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/02(日) 00:29:40.67 ID:hAd49XSZ0

フィアンマ「…ふぇぇぇ…」

ぺたん、と乙女座りをして落ち込むフィアンマに、上条は動揺したものの。
なるほど先ほどの一撃はやはり彼女のやったことか、と思いながら上条はしゃがんで視線を合わせる。

上条「フェ、フェリーチェ?」

フィアンマ「ぅ…し、死んでいなかったか…? 大丈夫か…?」

上条「えーっと…」

アンチスキルに連れられていく意識を刈り取られた魔術師達を見やりながら、フィアンマは不安そうに問いかける。
大丈夫大丈夫、と慰めて立ち上がらせ、上条は彼女の頭を撫でる。
情緒不安定な面はよくよくわかっているので、往来でこうして泣いてしまっても仕方がないと上条は考える。
よしよし、と背中を摩られ、死んでいないし怪我もしていないようだったぞと言われ、落ち着きを取り戻し、フィアンマはぐしりと目元を擦った。
そんな二人に対し、気弱そうな少女はおずおずと声をかけた。

風斬「あの、」

上条「あ、大丈夫だったか?」

風斬「は、はいっ。…その、…助けて、くれて…ありがとう、ございました」

良かった、と笑んで、自己紹介をし合い。
握手をしようと上条が右手で風斬の手を握った瞬間、『消えた』。
戸惑い、混乱する上条に対し、フィアンマは予測立てて話した。
彼女は人間ではない。天使に近い。
科学サイドの常識で語るなら、AIM拡散力場の集まりで出来たのだろうということだ。
完全に消滅していないのであれば、また会える。
とはいっても消してしまったということで、上条はどん底まで落ち込んでいた。



数時間後、再び現れた風斬に何度も重ねて謝罪し、上条はようやく胸の重荷を下ろした。
風斬は『死』を知ったことで自我を得た。
そうは言わなかったが、上条を恨むような台詞は離さず。
次からは左手で触るから、という結論に至り、解散した頃にはすっかり陽が暮れていた。

上条「…やっと買い物出来るな」

フィアンマ「ん…」

上条「…あのさ」

フィアンマ「…ん?」

上条「………さっき、自分の右手、見てただろ。…何か、あんのか?」

フィアンマ「…>>254


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