過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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280: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/02(日) 22:07:52.34 ID:WZjoke8R0

フィアンマ「…恋人には……なりたいかもしれないが……まだ…………いやその前に俺様は……聖職者というか…修道女の括りに…いやしかし…」

ぶつぶつと続く言葉はあまり聞こえなかったものの、その表情に刀夜は薄く笑った。
不幸を甘んじて受け、悲しそうにしていた息子は、この女の子と一緒に居る時、幸せそうな顔をしていたように、思う。
上条当麻の母親である上条詩菜も、フィアンマのそんな様子にお嬢様然とした柔らかな笑みを浮かべる。
若く見えても彼女は大人であり。恋愛の何たるかを、うっすらとながら知っている。

知らないのは、二人の間にある特別な事情。

詩菜「フェリーチェちゃん、だったかしら」

フィアンマ「…はい」

ちら、と詩菜の表情を窺う少女へ、彼女はのんびりと告げた。

詩菜「思っていても。想いは言葉に出して、表情に出して、行動に出さないと、伝わらないものよ」

フィアンマ「………」

果たして、自分にそんな権利があるだろうか、とフィアンマは思う。
上条を如何に大切と思っていても、自分は彼の右手目当てに近づいたのだ。
それは、死にかけている大富豪へ財産目当てに這いよる売女と同じような真似ではないか、と。
そんな自分が、彼に好きだと告げていいものか。

フィアンマ「……俺様と、一緒に居て。…彼は、…息子さんは、幸せそうに、見えますか」

刀夜「私の見た限りでは、幸せそうに見えたよ」

フィアンマ「…そうですか」

誤魔化すように飲んだアイスコーヒーは、カフェイン特有の苦々しい味がした。







オリアナ=トムソンは、追われていた。
包帯のようなものに包まれた大きな『何か』を持って、学園都市を歩き回りながら。
『運び屋』として、追われる人生に慣れている彼女は、裏路地の進路に立ちふさがる一人の少年に困っていた。
どう見ても普通の学生のようだが、どうやら自分を追いかけているイギリス清教側に居るらしい。

オリアナ「お姉さん、困らせてくる男の子は嫌いじゃないけど…今捕まる訳にはいかないのよ」

上条「その包帯みたいなヤツの中身は知ってる。それを使って学園都市をどうするつもりだ。そんなにローマ正教が大事なのか?」

オリアナ「そうでもないかな。ローマ正教はお姉さんを雇ってるだけだから…」

上条「学園都市中の人の意思を無理やり捻じ曲げてローマ正教の思い通りにさせるのがどれだけ最低のことか、わかってんのかよ」

オリアナ「>>282


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