過去ログ - フィアンマ「あ、あん、安価で世界を」上条「あんかけが何だって?」
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300: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/02(日) 23:59:40.29 ID:WZjoke8R0
《ちくしょう、吹いた…笑いすぎて腹痛い》


女の子「さほうのてっら、ですねー」

フィアンマ「……」

フィアンマ(そういえば、この間テッラが迷子の女の子を助けたと、世間話の中で言っていたか)

女の子「? あれ、でも、それってこのあいだたすけてくれたひと…? あれあれ…?」

上条「…大丈夫かな、この子」

大丈夫かな、行く末。
上条は思いながら、天然なのか話が通じていないのかよくわからない女の子の手を引いて歩き始めた。
まずは迷子についての放送をしてもらうのだ。
女の子はもう片手が空いている事が寂しかったのか、いつも親とはそうしているのか、左手を伸ばしてフィアンマの手を握った。
身長差の関係でやや宙に浮くのを楽しみ、女の子はにこにこと微笑む。

女の子「あのねー、きょうのためにね、おとうさんがおやすみとってくれたの」

上条「お父さん、忙しいのか?」

のんびりと相槌を打ち、上条はアンチスキルに迷子情報を案内してくれるよう伝えた。
名前を知らずとも案内してくれるらしく、男性のアンチスキルは即座に対応してくれた。
元々は天真爛漫な性格なのか、女の子は楽しそうにフィアンマの手を握っている。上条の手も。

女の子「なんだかおとうさんとおかあさんみたい」

上条「え、似てるのか?」

女の子「うん! おかあさんはやさしくてね、おとうさんもやさしいの。それでね、わたしにあまいー、っていつもおかあさんにおこられてるんだ」

フィアンマ「母親が強い家庭か…」

上条「今はそれが主流らしいぞ?」

そんな会話をしている内に、迷子案内を聞いた親が部屋に入ってきた。
二人の手を離し、女の子は嬉し涙さえ浮かべながら両親へ抱きつく。

母親「すみません、ご迷惑をおかけして…」

上条「いや、いいんですよ。調度時間もあったんで」

暇だったからやった、という風を醸し出して、上条は柔らかく笑んだ。
彼にも両親は居るが、学園都市で育っている以上、関係性は薄い。
だから尚更、こうした家族の感動の対面というものに、幸せな雰囲気を感じ取れるのだ。



そして、一日目の競技は終了した。
18時30分ジャストに始まるナイトパレードへフィアンマを誘うかどうか、上条は悩んでいた。
もしかしたら、クラスの男子や、姫神、小萌先生といった面々と、彼女は過ごしたいかもしれない。

上条「…あのさ」

フィアンマ「ん?」

上条「この後、ナイトパレードっていって、花火とかが打ち上がるんだけど」

フィアンマ「ほう」

上条「その、二人で見ないか?」

フィアンマ「>>302


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